『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』


素敵な本だと思うよ。
この年齢になって読むからそう感じるのでしょう。

この本を誰かに進めたいかって?
若い人たちには到底無理だし、かといって老いた母に進めるのも気が引ける。
自分の中の引き出しに仕舞い込んでおくのが、ちょうどいいようだね。
それも少しやわらかめの素材で作られた引き出しがふさわしい気がする。

残された時間が少なくなると、「丸裸の自分」が見えてくる
明日は必ず訪れるが、自分のためという保証はない。
それでも、喜んで明日を迎えるために祈りがある。
人間は誰でも、過去-現在-未来という時間の流れの中で生きている。
過去の出来事、過去に得たものを土台に、未来への夢や希望を抱きながら、現在を生きている。
だから、過去や未来としっかり繋がっているかどうかが、
その人の現在の生き方や自己肯定感を大きく左右します。
一般的には、未来を失うということは、今生きる意味を失うことになる。

今の自分の状態に満足や肯定感がなく不安や生きがいの無さを混じているとしたら、
それは、「やらないこと」を選択してきた結果なのだろう。やらずに済ましてきた結果なのだから、
今の状態は、自分の判断の結果であり、他人に選択してもらった結果ではないはず。
自分の責任なのだ。「やること」を選択し、何かを変えていく『覚悟』があるかどうかが、
私たちの今を変える唯一のことだといえる。

ここ最近仕事をして思うことは、今、あるいは今日「やらない」で先送りしてしまったことは、
もう二度と「することはできない」ということです。
残された時間が少なくなってきたことが、そういう心情にさせています。
「やりきるか」、「やらないか」の2つしかなく、「先延ばし」にする「あとからする」は、できなくなってしまった。

おわり

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『情報を活かす力』



池上さんのNHK記者時代から続けている、情報活用する手法を紹介しています。
俯瞰性とかにかなり重要性があると感じました。
デジタル的手法とアナログ的手法(新聞記事のスクラップ等)をそれぞれ、柔軟に使っています。
補完しているといえるかもしれません。
しかし、原点は、問題意識の幅と深さだと思います。
情報活用テクニックをいくら公開して頂いても、自分が関心(問題意識)がないことに関しては、
どんなクリティカルが情報でも素通りしてしてしまいます。
何に問題意識を持つか?
社会全体の動き、政治、エネルギー、教育、文学、スポーツ、領域を分ければ、きりがないですが、
これもあまり絞り込まないほうが、いいのでしょう。

(2016年54冊目)

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『ふがいない僕は空を見た』


2016年、53冊目です。

読み始めた時は、若い人の今様のSEXに対する軽量な考え方で書かれていて、
私のような年配者の心情に寄り添ってくる言葉や心に問いかけてくるものを感じられませんでした。
しかし、最後の「花粉・受粉」の話まで読み進んでいくうちに、
少しづつ心に少しの時間留まる文節や、考えさせられるシーンや想像力を起動する文章が出てきて、
最後には、何かしら言いようのない”私の心の満たされないところ”に
寄り添ってくる感触を得るに至り、読了しました。
巻末の解説文を読んで、それが何なのかがはっきりするのです。
それは、私が抱える「やっかいなもの」なのです。
誰にも話すことができない、心の中にあるもの。
それは灰色掛かった煙幕の中に、確かに蠢く”恐ろしいもの”や、
”氷のように怜悧なもの”であり、決して温もりを持たない。
また”真新しい薄紙のエッジが引き起こす痛み”のようでもある。
捨て去ろうとしても決して心の中から無くすことができなくて、
今日まで、自分が養い続けた「やっかいなもの」です。
それを捨て去ることは、誰にもできない。
ただただ、ともに息苦しく感じながらも、
生きていくしかないということ。
この本は、すべての文書を使って、それを伝えているのではないだろうか?

(2016年53冊目)

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『受け月』



野球にかかわる人たちの生き様を描いた短篇集です。
著者、伊集院静は、大学2年生まで野球を続けていた人ですから、
初期作品には野球を通して、”生きるていることの息苦しさ”を描いてるものが多い。
(そういう気がするだけで、正確には違っているかもしれませんが)
後日、彼自身の作家人生を振り返る「なぎさホテル」を読んで、
作品は、事実を基に丹念にそれを描写することが基本になっていると知りました。
すべての作品が著者の体験を投影しているわけではないでしょうが、
”事実は小説より奇なり”と言いますから、人間が関わった出来事には、
たくさんの機微があり、それを目に触れる形にすることができるのが、
著者の小説だということのようです。

ちなみに、私の好きな作家のおひとりです。

(2016年、51冊目)


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『騙されてたまるか 調査報道の裏側』



マスメディア、警察などの情報を鵜呑みにしてしまうことの恐ろしさが書かれている。
要は、自分に入ってくる情報を自分でしっかり納得してあるいは正しく客観的にみて、
判断することが大切だと論じています。
足利事件や日系ブラジル人の殺人後の母国への逃亡、桶川ストーカー殺人事件などが取り上げられています。
著者のすごい執念を感じるとともに、公的権力を持つ立場の人間のいい加減さや建前主義を感じます。
人は立場に胡坐をかき、楽をしてしまうため、「調査」という手間のかかるプロセスを排除してしまう。
これに歯止めをかけるのは、一人一人の正義感や良心によるしかないのかと嘆息してしまう。
こういった書籍の読者を通して一人でも多くの良識ある人間を増やせればいいということなのかもしれない。

(2016年、50冊目)

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プロフィール

トホトホWALKER

Author:トホトホWALKER
性別 男性(家族有)

職業 サラリーマン
居住地 西日本の地方都市

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