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『穴』

穴
(2014/01/24)
小山田 浩子

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2014年の26冊目です。
広島出身の作家で、第150回芥川賞を受賞した作品「穴」を読みました。
主人公の女性の義父の車がシルバーのアテンザというのが、広島を感じさせます。
得体のしれない獣に出くわし、後を追って「穴」に落ちてしまう。
そこから先の展開は、”おむすびころりん”や”不思議の国のアリス”のようなファンタジックなものではありません。
また、設定された異様さに比例したストーリー展開はないので、ミステリーとは違いますね。
話が展開していく夫の実家は、その県北部が想定されていていました。
家内の実家とイメージが見事に重なり合って、情景がしっかり浮かんできました。
主人公の女性の淡々とした性格と行動が、どこにでもある田舎の風景の中で起こっている
異様な出来事を強調している感じがします。主人公の考え、心情、行動が変化していくわけではなく、
その異様さに、同化していく様子が精緻な文章表現で描写されていると感じました。
でも凡人には、これ”芥川賞”ですよって教えてもらって読まなければ、ありがたみは分からんですね。

おわり

テーマ : 読んだ本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

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トホトホWALKER

Author:トホトホWALKER
性別 男性(家族有)

職業 サラリーマン
居住地 西日本の地方都市

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