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『具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ』



2015年の25冊目です。
タイトル通り、具体とはなにか?抽象とは何かをわかりやすく、途中で、4コマ漫画を入れながら説明しています。

一般的に「抽象的なのでよくわからな」と他人から言われたことが多くの人にあると思います。
私もそういう経験があります。
この場合、抽象的=あいまいでわかりにくいものという解釈だと思います。
本書では、抽象の本質的な意味を解説し、むしろ新しい考えや物事の進化のためには、
抽象化が非常に重要であると説いています。
この本を読んで、もう、「あんたの話は抽象的でよくわからん」と言われても気分を害さなくてもいいと思えました。
確かに、曖昧でわかりにくい伝え方、表現方法はありますが、それが抽象的だという方は、間違った考え方だと思います。
抽象化がなければ、スムーズに話が進まないことが現実には多く、無意識に多くの人は抽象化することで、
円滑なコミュニケーシンをしています。

抽象とは、特徴を抽出するという意味で、「枝葉を切り捨てて、幹を見ること」です。
個々にある共通の特徴を見つけ出しそれを一括りにできることを抽象化できるといっています。例)
私は魚類について研究しています。は「あじ」「さんま」「タイ」「マグロ」「。。。」といった
個別の魚の名前を挙げて説明することは煩雑で、却って相手の理解度を低下させます。
また、具体と抽象にはレベルがあって、どんどん具体方向、抽象方向に進んでいけます。
魚類をさらに抽象化したら、私は、生物について研修してます。となる。
具体化は、マグロの中のカジキマグロについてとかになる。

また、抽象化の重要な役割として、関係性を一般化して法則化できることがあります。
F=maのように。これがなければ、科学技術の進歩もあり得ませんでした。

さらに、大きな方向性や将来ビジョンを立てるのにも有効です。
わかりやすさだけが求められ組織や社会からは連続的な変化は生まれても、大きな革新的な変化は生まれない、
抽象化の概念を持てないと、本質的な変化を見いだせなくなってしまう。

抽象化=分かりにくく悪いことというレッテル貼りは、抽象的な概念構成による本質へのアプローチが
苦手な人が創りだしたステレオタイプなのかもしれません。

おわり

テーマ : 読んだ本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

プロフィール

トホトホWALKER

Author:トホトホWALKER
性別 男性(家族有)

職業 サラリーマン
居住地 西日本の地方都市

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