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『「やさしい」って、どういうこと? 』

「やさしい」って、どういうこと?  「やさしい」って、どういうこと?
  (2007/09)
  アルボムッレ スマナサーラ

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==読了日 2012年3月21日==

会社の読書会で、若手社員に紹介しました。
「やさしい」という言葉を、使いすぎてる昨今ですので、随分、その価値がすり減っていると思います。
私たちが日常的に使う”やさしさ”について、的確に言い当ててると思います。

やさしいか、やさしくないかは、「相手が私の好む態度をとったかどうか」で決まる。
という定義は、我々の日常で使っているやさしいを的確に定義していると思いました。

その上で、著者の説く”本当(正しい)の優しさ”について書かれています。
著者は、スリランカの偉いお坊さんで、日本に留学されたこともある方です。
説明事例も私たちに日常に則したもので、分かりやすいものです。

”本当の優しさ”は、「自分がというエゴを捨て、自然に生きること」と説かれています。
この”本当の優しさ”を手に入れるために、お釈迦様が説かれている教えを実践することを進めています。
4つの段階を経て、”正しいやさしさ”を手に入れることができると。
1.友情(慈)メッター お互いに「ありがとう 助かりました」という関係
2.抜苦(悲)カルナー苦しんでいる人を何とかしてあげたいと思う心 
3.喜ムディター他人の喜びを自分の喜びとできる心 
4.捨ウペッカー一切の命を平等に見る心

私たちは、真剣にやさしいって考えたことがない。それはその必要がないからだ。
私たちは、自分の周りに対する自分の”型”を持っている。
その型は、他人が自分に対してどのような態度をとればよいか」という自己中心的なエゴのプログラムです。
自分の型にはまるならやさし人、そうでないなら優しくない人と判別している。

これは、ある面、人間の本能、自己防衛的本能の仕業ではないでしょうか?
エゴのない心は、簡単には、手に入らない。それなりの修練(トレーニング)を積んで得れるのだと思います。
例えば、自分の考え方の癖を治すために”認知行動療法”があるように、
エゴを捨て去るための”トレーニング”があると思います。高僧の方々は、お寺でこういった修行をされてきたんでしょう。

しかし、この本の中に書かれている「やさしくしたいの下心」は、自分の心を見透かされたようで、的確なものでした。
自分のエゴから出てきたやさしさに対して書かれていると思いますが。

「やさしくしたい」と考えることがあるが、それは相手を自分のものにしたいからです。
「やさしくして、やさしくしてもらえる関係になろう」ということだ。「やさしくしたい」というのも、
自分の欲を満たすための戦略なのです。


愚人には、これは普通のことに思えるし、極めて、人間臭い”戦略”だと思えてしまいます。

テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

プロフィール

トホトホWALKER

Author:トホトホWALKER
性別 男性(家族有)

職業 サラリーマン
居住地 西日本の地方都市

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