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『大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』 (集英社文庫)


大人の発達障害は、”治らない”ということを、改めて認識しました。
著者が主張されているのは、そういったある意味の「生きづらさ」を持っている人たちに、
その特性を理解して受け入れていく世の中にしようということです。
そのために、「生きづらさ」を持つ人たちにかかわる人たちは、
正しく理解し、寛容に受け止めてくださいということです。

自分の知っている人で、「なんでこの人は、こんなことができないのか?」
「なんで常識的かつ一般的な言動ができないのか?」と思い当たる人は何人かいる。
そのことに対して、私は理解ができず心穏やかでなくなることもしばしばありました。
それに対してはよく書店で目にする「アンガーマネージメント」とか「怒らない技術」といった本を読んで、
主に怒りに対する処方を考えてきました。
しかし、この本を読み始めてから、そういった「生きづらい」人は、障害を持つ人達であり、
本人だけの力では「どうしようもない」ことなのだなと認識するようになってきました。
そうすると、怒りを覚えていた人達に対する考え方が少しずつ変化したきました。
”やらない”のではなく、”できない”のだ。それが発達障害のために”できない”のだ。
そう考えてその人たちを見ると怒りが和らいできました。
受け止める側の正しい理解に基づいた寛容さが円滑な関係を維持することに繋がると認識しました。

この本の最後に発達障害をチェックするシートが付いていて、チェックしてみました。結果は、、、、。
判定の如何に関わらず、この本を手に取った時点で、何か普通の人とは異なる心理が横たわっているのだろうと思います。
それは、横たわっているだけに、自分では気が付かないのかもしれませんね。

2019.3.3追記
自分と一緒に仕事をしている職場の仲間にも、多かれ少なかれ「発達障害?」と感じることがあります。
でも、世代間の価値観の違いと理解しないといけない部分もあるのかな?
自分のことだけでなく、相手のことまで思い図ることができるかどうかが、
一番の世代間の価値観の違いを生んでいると認識しています。

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ジャンル : 本・雑誌

精神科ER 鍵のない診察室 (集英社文庫)

精神科ER 鍵のない診察室 (集英社文庫)精神科ER 鍵のない診察室 (集英社文庫)
(2011/05/20)
備瀬 哲弘

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2014年の70冊目です。

精神科医である著者:備瀬 哲弘の前作「精神科ER」の続作です。
精神科とERが結びつくイメージを持ちにくいと思います。
精神的に急激に悪化していくというより、継続的な精神的不調が続くことで、
突発的に(周りにはそう感じられる)発現する行動に対処が必要だということです。
代表的な事例が”自殺”や”自傷行為”です。幻聴に悩まされている人は、突然意味不明の事を叫んだりします。
こういったケースで、警察へ通報されると、普通の人の行動基準と異なるため、精神科への緊急入院措置が取られるのだそうです。そして、そこでベットに拘束具で縛られ、病室に鍵を掛けるんだそうです。そういった経験をした患者さんは、二度と病院に入院したくないと頑なに拒まれるようになる。鍵の無い診察室で診療ができているうちは、その人にまだしも寄り添ってケアーができます。
精神的な疾患には、多くの種類があります。統合失調症や広汎性発達障害(代表的なものではアスベルガ―症候群)や一時的な抑うつ状態など。これら精神的疾患に対しては、多くの場合、完治させる薬があるわけではない。
その時その時の患者さんの状況に寄り添う以外に方法は無いようです。
いくつかの事例が紹介されていますが、どれも切なくなります。
相手の気持ちに、迎合するのではなく寄り添うことは、自分の身近な人に対しても難しいことだと思います。
精神的な状態におけるダイバシティーが広範になりつつある現代において、
この精神科医のような人への接し方が望まれているのでしょうが、ハードルは高い。

『精神科ER――緊急救命室』

精神科ER――緊急救命室 (集英社文庫)   精神科ER――緊急救命室 (集英社文庫)
   (2008/11/20)
   備瀬 哲弘

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ちょっと、驚くタイトルですね。
精神科にERがあるとは、想像できませんからね。

「ER」という言葉から、精神病症状で、緊急に措置が必要な人が運び込まれると想像して読み始めましたが、
やはり次々にやってくる精神病症状の患者さんと向きあう精神科医の姿が描かれていました。

やはり深刻なのは、自殺や自傷に至るケースですね。

精神科のドクターは、病気を診るというよりか、患者さんの人生に向き合っているんだと思いました。
患者さんの言葉や行動を注意深く観察することで、診断をされていることから、
言い方を変えれば、人間観察のプロともいえるのではないでしょうか。

しかも、短時間の間にそれができるのは、凄いし重たい責任があると感じました。

職場でも、数人の社員がメンタル疾患で休職しています。
昨年は、直属の部下が抑うつ状態から回復できず退職してしまいました。

他の病気よりも、かなり私たちの身近にあるのが、
メンタルに起因する病気なのだと改めて思いました。

おわり



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『精神科ER――緊急救命室』

精神科ER――緊急救命室 (集英社文庫)   精神科ER――緊急救命室 (集英社文庫)
   (2008/11/20)
   備瀬 哲弘

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少し、びっくりするタイトルでした。

表紙を見て想像したのは、精神病症状で、緊急に措置が必要な人が運び込まれることでした。
でも、精神科にERがあるという想像が働きませんでしたね。

内容は、次々にやってくる精神科症状の患者さんへの対応状況が書かれています。
緊急なのは、自殺をするようなケース、相手に暴力を加えるケース,自分で自分を気付付けるケースです。
こういった様々なケースに、時に悩みながらも対応する著者の行動と主観が書かれています。

患者の言動から、本人の状態を判断し治療内容を決めるには、
人間を観察する力が不可欠だと思いました。

相手にすり寄るだけではなく、冷静に本人の心に寄り添っていく感じかな。


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プロフィール

トホトホWALKER

Author:トホトホWALKER
性別 男性(家族有)

職業 サラリーマン
居住地 西日本の地方都市

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