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『この世の全部を敵に回して』

この世の全部を敵に回してこの世の全部を敵に回して
(2008/04/24)
白石 一文

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== 読了日 2012年5月1日 ==

【読んでみてほしい人】=結婚して子供も大きくなってきて生活に一息つけた父親たち。


白石一文氏本人の文章ではないのだろう、読みずらい文章です。
人が読むことを前提に書かれた文章ではなく、個人が自分の考えを、書きなぐった手記を本にしたものです。
「死」を相当に意識することで、存在を確認するという考え方に、大いに傾倒している内容だったと思います。
一瞬、ハイデッガーの”実存主義”を思い出しました。

人間の世界は、この世のすべては、死を意識して作り出されている。
我々人間だけが、「死」について考え、それから逃れようとしているから。
一方で、本の中では、”生まれ変わり”の概念もすんなり受け入れている。
この考え方をすれば、現世を生きがいを持って生きていけるようになると思うのだが、
現世は、「地獄の訓練プログラム」と評しておりかなり厭世的な捉え方をしている。
飯田史彦さんの著作とは、随分と違うなと思いました。

最後の3行に書かれているのは、「あなたがあなたの中にある真実の哀れみをよみがえらせるだけで、
この世界に仕込まれた憎むべきプログラム---貧困、暴力、戦争、差別、迫害、狂信などが無力化できる
ことをあなたはもっと強く自覚しなくてはならない。」という言葉です。

哀れみの心を持つことで、現世に起こる”地獄のプログラム”に心を乱されないで済むということなのか?

慈愛の心を持つということなのか?

確信できなかった。








テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『もしも、私があなただったら』

もしも、私があなただったら (光文社文庫)    もしも、私があなただったら (光文社文庫)
    (2008/07/10)
    白石 一文

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  =2011年5月24日読了=
読み終えてしばらくして、ページをぱらぱらとめくってみて、「そうか、これは恋愛小説なんだ」ということに、改めて気付きました。大人の恋愛ということですね。不倫という見方もありますが、それぞれわけありの男女が、最後は結ばれていく。その過程での主人公:藤川啓吾の考えが綴られています。男性なら、こんな積極的な女性が現れたら、参ってしまうと思います。ただ、主人公の考えと行動がどこまでも冷静で、相手の女性のことだけでなく、自分自身も客観的に分析しているように、思えます。ここら当たりが、いわゆる”恋愛小説”とは異なる部分だと思います。主人公が、”大人”であるということなのかもしれませんが。白石一文さんの小説は2冊しか読んだことがないのですが、登場する男女ともに、かなり”ハイソ”な人たちですね、服装、持ち物、会社等、、、お金に困ってるような人が出てこない世界での男と女の話ということですね。憧れたりはしませんが、主人公のような自制心は、自分には十分備わっていない。こういいた自制の効いた男が出てくるのも特徴のように感じました。

テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

tag : 白石一文 藤川啓吾 ハイソ 不倫 恋愛小説

『一瞬の光 』

一瞬の光 (角川文庫)一瞬の光 (角川文庫)
(2003/08)
白石 一文

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2011年8月1日読了

主人公の橋田が、香折と関わっていく過程で、彼の心の何がそうさせているのかが、よく分からなかった。明快な理由が提示されていないと思うが、一人の人間の持つ表には出ない内面に、自分自身が従っていくのかもしれない。それは自分自身も合理的に納得しえない力があるのでは。人の生き方は、決して合理的で理性的なものにならないが、自分にしかない納得感だけが存在すればいいのかな。
プロフィール

トホトホWALKER

Author:トホトホWALKER
性別 男性(家族有)

職業 サラリーマン
居住地 西日本の地方都市

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