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『騙されてたまるか 調査報道の裏側』



マスメディア、警察などの情報を鵜呑みにしてしまうことの恐ろしさが書かれている。
要は、自分に入ってくる情報を自分でしっかり納得してあるいは正しく客観的にみて、
判断することが大切だと論じています。
足利事件や日系ブラジル人の殺人後の母国への逃亡、桶川ストーカー殺人事件などが取り上げられています。
著者のすごい執念を感じるとともに、公的権力を持つ立場の人間のいい加減さや建前主義を感じます。
人は立場に胡坐をかき、楽をしてしまうため、「調査」という手間のかかるプロセスを排除してしまう。
これに歯止めをかけるのは、一人一人の正義感や良心によるしかないのかと嘆息してしまう。
こういった書籍の読者を通して一人でも多くの良識ある人間を増やせればいいということなのかもしれない。

(2016年、50冊目)

テーマ : 読んだ本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『課長・部長のための人材育成の基本』


2016年に読んだ本です。(33冊目)
読後のまとめをするのが、大幅に遅れていて、年越しになってしまいました。

私自身にとっては、書かれている内容は、既知情報の羅列なのですが、こういった本を時々読むことで、
知識のリマインドをしている感じです。
エビングハウスの忘却曲線の右端のほうで、ちょっとだけ、記憶を戻している感じでしょうか?

ダイバーシティマネージメントがキーワードになるかなと感じました。
多様な人材育成の方法をとることが紹介されています。
書かれていることは、確かに既知なのですが、実践となるとほとんどできていないというのが、
私の職場での感覚です。本書は、部課長を対象に書いてありますが、
私の職場では、この人材育成の知見をもとに行動しなくてはいけないのは、
Assistant managerの立場にある人たちです。

結構、育成手法のいくつかの概念を紹介する図表が多用されていて、
理解しやすいく、人に説明しやすいコンテンツが揃えてあると感じました。
Will-Skillマトリックスなどは、しばしば聞きますが、さっと絵に書いて、
部下に説明しようとしても出てこないこともあります。
SECIモデル、PDCAを回す、人事評価のハロー効果に注意とか、
ダイバーシティーに、コーチングと、ありとあらゆる人材育成関連する事柄が取りあげられて、
「人材育成辞典」みないな感じさえしました。
手元に置いておけば、組織的な人材育成施策を検討する時に、有益だと思います。

おわり

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ジャンル : 本・雑誌

『旅立ノ朝-居眠り磐音江戸双紙(51)』


2016年、10冊目です。
「居眠り磐音江戸双紙」も、これで完結です。
今までの登場人物が、それぞれの道で精進し成長した姿で、
主人公”坂崎磐音”の前に現れます。
雑賀衆の”霧子”の人生の変転がこの物語の横糸の一つになっています。
シリーズ前半での人気投票では、主人公は別にして、その妻となる
”おこん”が第一位でした。後半は、恐らく”霧子”ではないかなと思う。
個人的には、思い入れが強い女性です。
彼女のほかに、遊里に身を落とした小林奈緒、磐音の息子空也の成長などを、
読み進めていくうちに、何故だか”目頭が熱くなってきた”、
一人一人の人間の成長へ共感し、そういったことを見届ける立場に、
自分もなったのだと実感したせいかもしれません。
それなりに年を重ねて、若い主人公たちの苛烈な人生変遷に伴う
成長を目にしている感覚になってしまったと思います。
長いシリーズだと、そこまで感情移入が起こるのだと改めて思い知りました。

これも入院期間中に読みました。

また、ひとつ自分の好きなものが終わってしまうね。

おわり

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『竹屋ノ渡-居眠り磐音江戸双紙(50)』


2016年、9冊目です。

「居眠り磐音江戸双紙」シリーズも、
50巻「竹屋ノ渡」と51巻「旅立ノ朝」で完結です。
初版から足かけ15年かけての完結だそうです。
私がこのシリーズを読み始めたのは、2009年でした。
私にとっても足かけ7年の一つの読書の旅が終わりになります。
結末に向けてのストーリー展開は、概ね多くの読者を満足させるものです。
最後に剣術家”坂崎磐音”としての勝負を制します。

このシリーズには実際の歴史上の人物が史実に大きく外れることなく、
ストーリーに絡んで、重要な役割を演じているのが特徴です。
田沼意次、田沼意知、佐野善左衛門、松平定信など。
江戸城中で、若年寄・田沼意知を「覚えがあろう」と3度叫んでから、
一竿子忠綱作の大脇差で襲撃した史実もストーリーに絡んでいます。

2009年に、このシリーズ初刊「陽炎ノ辻」が、
NHKテレビでドラマ化されているのを見たのが、
この本を手に取ったきっかけでした。
最近ではよく書店に”映像化コーナー”というのがありますが、
その走りだったと思います。

また、ひとつ自分の好きなものが終わってしまうね。

入院期間中に、病室で読みました。

おわり

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『人間の分際』


2016年の1冊目です。

「やればできる」というのは、とんでもない思い上がりとの厳しい言葉の類が並んでいます。
書かれていることは至極まっとうなことなのだろうが、それを正面切って口にすると、
批判的にみられることが一般的だった。
私が受けてきた学校教育では、「やればできる」と先生や周りの大人から結構聞かされた記憶がある。
でも著者は、その言葉を口にできるのは、努力して成果を出した人、努力して成功を収めた人だけだと。
耳触りの良い言葉で、人を育てる方法が一般的なのだろうが、人生に不幸はつきもの、
努力しても報われないことのほうが多いし、人生はそういったもので作られていると腹を決めて生きることに、
いち早く気付き、その真理を胸に路を歩んだ者のみが、人生を自分の手の内にできるということだろう。
諦観の念を持つということだろう。

おわり

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トホトホWALKER

Author:トホトホWALKER
性別 男性(家族有)

職業 サラリーマン
居住地 西日本の地方都市

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