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『大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』 (集英社文庫)


大人の発達障害は、”治らない”ということを、改めて認識しました。
著者が主張されているのは、そういったある意味の「生きづらさ」を持っている人たちに、
その特性を理解して受け入れていく世の中にしようということです。
そのために、「生きづらさ」を持つ人たちにかかわる人たちは、
正しく理解し、寛容に受け止めてくださいということです。

自分の知っている人で、「なんでこの人は、こんなことができないのか?」
「なんで常識的かつ一般的な言動ができないのか?」と思い当たる人は何人かいる。
そのことに対して、私は理解ができず心穏やかでなくなることもしばしばありました。
それに対してはよく書店で目にする「アンガーマネージメント」とか「怒らない技術」といった本を読んで、
主に怒りに対する処方を考えてきました。
しかし、この本を読み始めてから、そういった「生きづらい」人は、障害を持つ人達であり、
本人だけの力では「どうしようもない」ことなのだなと認識するようになってきました。
そうすると、怒りを覚えていた人達に対する考え方が少しずつ変化したきました。
”やらない”のではなく、”できない”のだ。それが発達障害のために”できない”のだ。
そう考えてその人たちを見ると怒りが和らいできました。
受け止める側の正しい理解に基づいた寛容さが円滑な関係を維持することに繋がると認識しました。

この本の最後に発達障害をチェックするシートが付いていて、チェックしてみました。結果は、、、、。
判定の如何に関わらず、この本を手に取った時点で、何か普通の人とは異なる心理が横たわっているのだろうと思います。
それは、横たわっているだけに、自分では気が付かないのかもしれませんね。

2019.3.3追記
自分と一緒に仕事をしている職場の仲間にも、多かれ少なかれ「発達障害?」と感じることがあります。
でも、世代間の価値観の違いと理解しないといけない部分もあるのかな?
自分のことだけでなく、相手のことまで思い図ることができるかどうかが、
一番の世代間の価値観の違いを生んでいると認識しています。

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ジャンル : 本・雑誌

本を読む人だけが手にするもの


情報処理能力ではなく、情報編集能力を必要とされる時代である。
この情報編集力は、唯一の正解があるわけではない問いに対し、”納得解”を、
導き出せる能力ということです。20世紀の成長社会から、
21世紀は成熟社会へ移行していくため、納得解を導き出せる「ジグソーパズル型」から「レゴブロック型」
の人間が求められていると著者は述べています。

この本を手にして、「読書って、価値があるんだな。よし、本読もう!」という
気持ちになる方もいらっしゃると思います。それが、この本の狙いとするところ
だろうとは思います。しかしながら視点を変えてみれば、読書家の読書家のための
エンカレッジ本(読書家を勇気づけ、そうそう、本読むって、素晴らしいことだね)
のような気がします。読書家が、この本を読むと、ほんとに心地よくなります。
多様な分野の本を読むことで、考え方に幅が出てきて、質の高い思考と判断が
できるようになることは、今さら論を待つところでもないと思います。
ただ、小説は、その作家の価値観や世界観が反映されているので、
どうしても好きな作家の作品に偏ってしまいます。それは、仕方ないですね。

本書で紹介されている数々の書籍が気になって、読んでみたくなってきます。
『ピーターの法則』『天才』『オールド・テロリスト』『手紙屋』『脳と創造性』

終わり

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「その後」が凄かった! 関ヶ原敗将復活への道


2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」に便乗した帯ですが、つい平積みされていると買ってしまいます。
戦国武将は、人気ですね。
関ケ原の合戦で敗軍の将となった者たちのその後の人生を掘り起こしています。
当然、歴史のスポットライトを浴びることがないので、ほとんど世間では知られていないことです。
私自身も9割以上は知らない事実ばかりでした。
取り上げられている武将たちは、ほとんどがその人だけで歴史上に名を遺したのではなく、
信長、秀吉、家康という天下取りの主人公たちとの関わりの中でその名が出てくる者たちです。
平たく言えば、脇役たちです。でも、天下取りの主物語を読む時には、必ず彼らの名前を目にします。
しかし、彼らはどこの出身で、氏素性で、どう歴史の中で生き抜いていったかを記したものは、
一部の小説を除いて読んだことがありません。
この本は、小説ではなく、彼らの生き様を、現代社会の構図で捉えるとどういうことになるかを
比ゆ的に表現しながら、シンプルにわかりやすく解説したものです。
34人の敗軍の将たちの生き様が紹介されています。
後に大名として復活した者もあれば、滅亡の道をたどった者、大坂の陣で華やかに散った者と、
その生き様は多様です。その生き様は、彼らを主君として仕えた者や領民たちの運命も、大きく左右したはずです。

おわり(2016年、40冊目)

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『最高のリーダーは何もしない』を読んで


2016年、36冊目です。

会社の偉い人が、マネージメント層の人に、読んでみるといいと紹介されたと聞いたので、読んでみました。

著者の藤沢久美さんが自身の番組で登場した企業のトップに、
聴いた話しを基に書かれています。

「内向型人間が最高のチームをつくる」とサブタイトルにあり、
従来のリーダー像とは異なるリーダー像を掲げています。
従来のリーダー像は、メンバーをリードする力強さやカリスマ性が
定番だったと思いますが、内向的で、心配性で、繊細な人が、
一流のリーダーに共通していることだといっています。

リーダーのビジョンは、「マニュアル」を超える。
「ビジョン」の共有化が出来ていれば、指示しない職場ができる。

すなわち、リーダーの仕事は、ビジョンを描きメンバーに語り共有化をすること。
それが、出来ればメンバーが自分で状況を判断し、自律的行動出来るようになる。
変化のスピードに対応が可能になり、いい仕事ができるということです。

個人的には、サイモン・シネック著「WHYから始めよ!」という本に、
書かれていることに共通する部分があると感じました。

リーダーは、「何故この仕事をするのか?」を語ることができ、
ビジョンの背景や理由を、メンバーの説明し理解して貰えるスキルが必要ということです。

こんな風にリーダーが振る舞えることで、
メンバーそしてチームがいい仕事ができるようになれば、最高だと思います。

改めて、私たち一人一人が、
何を(What)ではなく、なぜ(Why)を語れる人間を、
目指していく姿勢が大切だと思いました。

おわり

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『安倍首相の「歴史観」を問う』



2016年2冊目です。

2015年は、自分の思考レンジのやや右側に位置付けられる本を読んでいたので、
バランスを取るために読んだ本です。
バランスということでは左寄りというより位置づけになるところですが、正直、
そんな感じは受けず、リベラルに近い感覚を持ちました。
この保坂氏は、ものすごい数の人に自らが聞き取りをして、それを軸に自分の考え方を構築している。
確か延べ6000人だったか7000人だったと思います。
そこから見えてくる事実を拠り所にされています。そういう点で、”凄み”を感じさえします。
今を生きている私たちはIT時代にあり、事実を自ら拾い集めることが、
先ずありません。その必要はないとも考えている人も多いと思います。

太平洋戦争。この呼び方についても、諸意見のあることを書かれています。
私も、第二次世界大戦とか日中戦争とか大東亜戦争といった呼称は知っていましたが、
今回、十五年戦争という呼び方、捉え方もある事を初めて知りました。
一つ一つの事実にあたり、そこから偏りのない認識を紡ぎだすことは、
膨大な時間と労力が必用だと思います。
中庸な心を持って、目の前に、耳元に届くニュースや各種情報を、
客観的に捉えることを自らの姿勢としたいと思わされました。

おわり

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トホトホWALKER

Author:トホトホWALKER
性別 男性(家族有)

職業 サラリーマン
居住地 西日本の地方都市

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