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『逃亡くそたわけ』

逃亡くそたわけ (講談社文庫)逃亡くそたわけ (講談社文庫)
(2007/08/11)
絲山 秋子

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「わたし」と「なごやん」の2人が、入院していた精神病院を脱走し、九州を北から南に逃亡するという話です。

躁症状がひどく幻覚と幻聴に悩まされながらも、彼氏とそれなりに付き合っていた「わたし」は、
このまま夏がおまってしまうどうしようという軽い気持ちから自殺未遂をしてしまい、
病院に入院させられてしまう。彼氏から「精神病ってしらんかった」「好かん」と言われてしまいます。
「わたし」は、「精神病の人は、人を好きになったらいかんの?」と叫びます。

そこから、「わたし」の逃亡が始まります。
同じ病院に入っていた、抑うつ状態の「なごやん」を誘い、病院から脱走します。
二人は、連れ戻されることなく、鹿児島桜島まで行き着きます。

テトロピン レスリン デパス、眠剤など聞いたことのある薬の名前が出てきて、
他人事とは思えません。
いろんなことを考えながら、二人は逃げていきますが、
最後に、行き止まりになるという感じがします。
病んでいる彼らが、救われることはないし、
自らの生き方に光を見出すわけでもないと思います。

精神を病んでいても、「心」はあるということだと思います。
「悲しい」「寂しい」「怒る」「素直」「かわいそう」「好き」「誰かといたい」
・・・・
それでも、行き止まりになるのは、虚しいかな。


なごやんの車が「マツダ」の「ルーチェ」と言うのが、レアな感じがしました。

おわり



テーマ : 読んだ本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

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トホトホWALKER

Author:トホトホWALKER
性別 男性(家族有)

職業 サラリーマン
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