『風花病棟』


2015年の51冊目です。

帚木蓬生氏の小説を初めて読みました。
2014年秋にリサイクル本として購入し、
積読状態だったのですがようやく読みました。
10作の短篇を集めた作品集です。
著者は精神科医だけあり、医療や病気に関する表現はリアリティーを感じました。
医療を通した人の生き様に対する真摯な視線を感じます。
健康や生死の問題は、否が応でも人の心に突き刺さります。
時に鋭い刃物の様に心を切り裂き、時に小骨がのどに引っかかるように、
断続的に気持ちを乱します。それらに向き合う人間の心情はとても弱く、
揺らいでいると思います。どうやって折り合いをつけるのかが綴られているように感じました。
それを傍で見つめる医療に携わる人の思いは、”尊厳”なのか。
同じく救急医療の現場を舞台にした渡辺祐一氏の小説を思い起こさせました。

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トホトホWALKER

Author:トホトホWALKER
性別 男性(家族有)

職業 サラリーマン
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