『五分後の世界』を読んで



著者自身が、最高傑作と語る小説です。
五分後の世界に迷い込んだ主人公が、戦士として生きていく。
大胆な想像で未来の日本を、そこで生きている日本人を描いている。

第2次世界大戦で日本が降伏しなかったら、どうなっていたのかが、
話の原点となっています。生き延びた日本人はわずか数十万になり、
地下都市を作り、国家を樹立している。日本を守る”戦士”たちが尊敬される社会です。
主人公は、現代の日本社会では、どちらかといえばはじき出された立場で生きている存在。
物語の最後で、彼は”五分後の世界”で、戦士として生きることを決意します。
”五分後の世界”で初めて自尊心を満たされ、存在を確信できたのだと感じました。

戦闘シーンは、村上龍らしい凄くリアルな描写です。
様々な資料を基に描かれています。当然、私もその現実を経験したことはありませんが、
そのシーンを読み進んでいるときは、やはり心臓の鼓動が早くなる気がします。
かつては、「コインロッカーベービーズ」などの暴力的な描写シーンに、
辟易としたものですが、慣れたせいなのか?年をとったせいなのかな?

おわり
(2016年に読んだ34冊目でした)

テーマ : 読んだ本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

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トホトホWALKER

Author:トホトホWALKER
性別 男性(家族有)

職業 サラリーマン
居住地 西日本の地方都市

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